ブログを始めるにあたって
初めて買った食玩は何でしょうか。
おそらく具体的に「何を」「どこで」「いつ」「いくらで」買ったかを具体的に答えられる人はごく少数ではないでしょうか。かくいう私もはっきりとは覚えていません。
スーパーでの買い物について行って「ひとつだけね」と言われてうんうん頭を捻らせて、やっとの思いで毎回選んでいた人が多いのではないでしょうか。私がそうでした。そして「それはおもちゃでしょ、高いし普通のお菓子にしなさい」と怒られ、渋々棚へ戻すこともしばしばでした。その中でも比較的安いポケモンのソフビ人形は許可が下りやすく、実家にたくさん置いてあったのを覚えています。
そう、食玩は高かった。特にプラモデル系は高い割にクオリティが低かったのです。プラスチックの塊をほんの少し削ってシールを貼った何かは、親からしてみればコスパが悪いと思ったのでしょう。
しかし、それでも私は嬉しかった。かろうじて顔が左右に曲がるだけでも、かろうじて手足が前後に動くだけでも、私の中でそのキャラクターは確かに生きていたのです。数は決して多くありませんでしたが、誰がいたのかさえ今でははっきりと覚えていませんが、幼い頃の私は心が躍ったのです。
時は流れて20年くらい。職に就いて親元を離れて結婚して子供もできて、すっかり大人になりました。
"それ"と出会ったのは2017年9月、仮面ライダーエグゼイドが終盤に差し掛かった頃です。何気なく寄ったコンビニのお菓子売り場で見つけました。私がエグゼイドで2番目に好きなライダー、仮面ライダークロノスのアクションフィギュアが置いてあったのです。しかし、そのフィギュアは分割式で、両方を揃えないとフィギュアとして完成しない代物でした。そして売っていたのはその片割れのみ。気にはなりましたが、完成しないのであればと購入は見送りました。
帰ってからどうしても気になり、その食玩のシリーズを調べてみました。
見た瞬間、唖然としました。これが食玩? 嘘だろ? ほぼ全種類このクオリティで出しているのか? 食玩の目覚ましい進化に打ちひしがれました。毎月出ているシリーズとのことですが、私が見かけた時は既に終了が近く、クロノスが片方しかいないのも時の流れゆえでした。しかし、これは手に入れるしかない。欲しい。なんとしてでも。
捜査は難航しました。近所のコンビニやスーパーは当然のように全滅。しかたなくネット通販に頼り、通常より少し割高で手に入れました。そして……
組み立てが容易なのにこのクオリティ。すっかり虜になってしまいました。生憎エグゼイドの装動シリーズは終盤を迎えていて蒐集は困難。しかし、次に始まる仮面ライダービルドでも似たシリーズを継続しており、これを書いている現在まで一つも欠かさず購入しております。
そして改めて思い知ったのです。「食玩って、やっぱり楽しい」と。クオリティが低くても楽しかった幼少期。クオリティが上がってガシガシ動くようになった今。食玩の楽しさは変わりません。手軽に買えるようになった今、いっぱい集めていっぱい遊んで、その楽しさを少しでも共有できれば。そう思ってこのブログを立ち上げました。
ライダー以外でも何か面白そうな食玩があれば積極的に買って紹介できればと思っています。よろしくお願いします。